手頃な有料動画編集ソフトのFilmoraは、本記事執筆時現在のバージョンが13で、Filmora13という製品名になっています。
Filmora9から使い続けて、現在Filmora12を使用しています。なぜ12?そうです13が全く起動しないので使えない状態が続いています。
おススメできない理由その1、無料と勘違い
私の場合、2020年にYoutube動画の公開を開始しました。本ブログのテーマと共通の「オーディオ情報」についての動画で、今も継続して8千人以上のチャンネル登録者数となっています。
それまで動画編集の素養も興味もなかったため、完全初心者からのスタートです。
こうした場合、「自分に出来るのか?」「継続できるのか」など不安な要素も多いですから、無料の動画編集ソフトから始めようと思いました。検索したり少し調べて(初心者で予備知識や周りに相談相手もいなかったのが裏目に出ました)Filmora9を知り、「無料」となっていたので、これを使ってみることにしました。
今でも、wondershareのFilmoraのページには良く目立つ「無料ダウンロード」というボタンが表示されています。これですっかり「簡単な動画を作るくらいは無料領域で行けるだろう」と勘違いしてしまいました。この勘違いは、広告宣伝用語で「誤認期待」という意図的に消費者に誤解させることを期待した手法と考えられます。
まあ、こうした感違いは、アプリケーションソフトでは多くのメーカーでとても良くある手法なので騙された方が悪いと自分でも思っています。しかし、多くのメーカーがやっているからといって、良心的な方法ではないですね。
案の定、無料と思い込んで後戻りできない程作業を進めてから「優良じゃないと実使用に耐えない」ことに気付き、泣く泣く有料契約したのを記憶しています。
他にも似たような話としてNET上では、サブスクにいつの間にか移行され修正難易度も高いといった苦情も見受けられました。
おススメできない理由その2、バージョンアップでフリーズ
バグなども気にならないという程でもないですが、比較的普段は比較的快適です。時に待たされたり不穏な挙動も感じますが、まあ許容範囲といったところです。
とはいえ、動画編集はかなり重い処理なので、それなりにCPU、メモリ、グラフィックボードの性能は必要です。当方は別途写真編集も行っているので、Filmoraを使い始めて以降も、何度かPC性能をグレードアップしました。
問題は、バージョンアップです。一気に全てがおかしくなります。魅力的な機能追加などもあるため、期待してバージョンアップするのですが、これがなかなかうまく行きません。
公式サイトのよくあるFAQなどを参考に、アンインストールとインストールを慎重にやりなおしたり悪戦苦闘します。結局ダメで、サポートに問い合わせを行いました。
Filmora9から10への最初のバージョンアップで引っかかりました。このトラブルは、ひたすら待つことで解消しましたが、その後のFilmora11から12のバージョンアップはトラブルも重篤化しました。
Filmora11から12へのバージョンアップの際にサポートに問い合わせた内容
以下の通りです。
「filumora11から12にしましたところ、タイトル、エフェクト、トランジションのメニューを開くと必ず、膨大な数のアイテムの読み込みが開始されます。
多くのアイテムを読み込んでしまえば、その日はまずまず作業できますが、翌日以降新たに作業しようとして立ち上げると同じことを繰り返し、作業の序盤は編集がなかなか進みません。
酷いときは、停止したり落ちることも有ります。
windowsのタスクマネージャーを見ると、アイテム読み込み時にCPUやGPU使用量が上がり、イーサネット通信量も増加します。しかし、それぞれ上限に張り付くほどではなく、メモリ使用量も32G入れているので余裕はあります。
このアイテム読み込み動作を回避または軽くする方法はありませんでしょうか?
設定でのパフォーマンス対策はすべてやっております。」
wondershareのサポートから戻ってきた内容
この時代までは、他にもサポートに質疑したりしていますが、先方も丁寧で常識的でしたので結構好感を持っていました。
「動画編集際に動作が重い不具合について、Filmoraの製品担当によりますと、弊社で詳しく検証させていただくため、不具合の過程も必要になりました。
度々大変お手数ですが、スマホを利用して不具合が起こる過程に対して撮影していただけないでしょうか。その後、撮影動画をご共有して頂ければ助かります。
また、頂きましたLOGファイルを利用して検証しようとしたところ、一部のデータが欠損されているようで、不具合検証も大変難しい状況になっております。
度々大変恐れ入りますが、下記の手順をご参照しながら、関連LOGファイルを再度取得してご共有していただけないでしょうか。不躾なお願いですが、どうかよろしくお願い申し上げます。」
というわけで、LOGの提出など、結構手間でしたが対応させていただきました。
その後、同じようにプロジェクトのアーカイブを作成送付という依頼が来て、これも相当手間でしたが対応しました。
wondershereの、同じことを繰り返す懲りない製品開発体制
上記は、その後のマイナーアップデートでかなり改善されました。しかし、さらなるアップデートでまた元の不具合に似た状態に戻ってしまいました。
これは重大な意味を持つと受け止めました。
- 開発担当者が変わり引き継ぎがうまく機能してない?
- そもそもその場しのぎでしか対応しない体質?
- それ以前のソフトウエア開発の低スキル?
などが考えられますね、つまり懲りない。
サポートからは対応がありました。例によって再インストールと、4件の細かい設定変更を指示され、ようやくまともに使えるように復旧しました。
しかしその半月後のマイナーアップデートで、またしても不具合状態復活です。
再度wondershereからLOG提出を求められ
こんな返事でした↓
「大変恐れ入りますが、下記ファイルをご提供いただけないでしょうか。何卒よろしくお願いいたします。
1、動画編集画面の不具合症状を録画して弊社にご送付いただけないでしょうか。
2、LOGフォルダーにあるすべてのファイルを圧縮して送付いただけないでしょうか。
LOGファイルを探す方法:
Windowsの場合:動画編集画面⇒ヘルプ⇒ログを取得」
もはや、当方はwondershereの社外社員状態です。しかも無給でノベルティの提供なども一切ありません。
その後のやり取りが何故か残っていない(呆れてサポートに連絡しないで自分であれこれ試して解決したのかもです)ので、何とか使える状態で使っていたのだと思います。
総じてソフトウエア品質も低く、対応も良くないためか、楽天はまあまあだが、過去のAmazonのレビューもかなり悪い評価となっているようです。
おススメできない理由その3、ウイルスチェッカーが反応
半年後に今度はメジャーアップデートでFilmora13がハングアップ
さすがに温厚な筆者もこれには腹が立ちました。
かなり嫌味たっぷりにサポートに連絡すると、今までとは傾向の違う返答がありました。
結論からいうとユーザー側で、ウイルスチェッカーに例外設定しろという内容でした。
上記作業でもうまくご利用できない場合は、ウィルスバスターを起動して、設定画面でfilmoraを追加してから、再度お試しいただけますでしょうか。
①ウィルスバスターのスキャン設定画面を呼びだします。
②例外設定⇒ファイル/フォルダー⇒追加の順番をクリックします。
③参照をクリックします。
④参照保存先の場所はfilmoraのデフォルトインストール先を開いて、filmoraプログラムを選択します。
※デフォルト保存先が不明な場合、デスクトップ上にあるfilmoraを右クリック⇒ファイルの保存場所を開く の順番で確認できます。次に、バージョン番号のフォルダーも開いて、中にあるfilmoraプログラムも同じ手順で選択します。
⑤上記④でfilmoraのプログラムを選択してから、「OK」をクリックします。
その後、filmoraを再起動してお試し頂ければと思います。
その後も改善せずFilmora12にダウングレードして使用中
上記でも改善せず、当方の動画作業にも支障があるため、バージョンをダウングレードして使用中です。
少し前に、マイナーアップデートが何回かあったため不具合改善されているかとやってみましたがかなりの手間でしたが、改善していませんでした。
この後、サポートに抗議と報告をしましたが、先方からの連絡が途絶えました。
ネット上で同じ困難を受けている人たちがいました
Youtube動画を公開してユーザーに情報共有している人が居ました。
コメント欄では、他にも類似事例の報告があり、動画の公開主様とも意見交換
詳しくは動画と動画ページを見ていただきたいのですが、当方と公開主様の意見が大同小異でしたので、そこだけ触れておきたいと思います。
筆者の意見→「ソフトウエア制作会社は、主要ウイルスチェッカー会社に、自社のソフトウエアがウイルス扱いされないように依頼するのが、基本的な『すべきこと』と認識しています」
公開主様の意見→「新規ソフトウェアは勿論、アップデートの類は、大手ウイルス対策ソフトを入れた環境でのテストをしてからリリースすべき」
おススメできない理由その4、感謝の言葉や姿勢がない
当方は、サポートからの連絡が途絶えた状態です。先の動画公開主様は、「通り一遍の(再インストールとか)返事しかなく、有効打がない状態」だそうです。
今回改めて、サポートとのやり取りメールを読み返してみると、言葉使いに関して、前半はかなり好感持てる内容でした。
担当者が変わっていくためか、その後?となります。
もっとも不愉快だったのは、社員のように時間を取って手間をかけて不具合解消に協力した当方にお礼やねぎらいの言葉や姿勢がないことです。
サポートは、「困っているのを助けてやっているのだ」「協力するのが当たり前だ」という意識なのでは?と思ってしまいます。
まとめ、事の本質にも目を向けよう
念のため、目下、ウイルスバスター側のサポートにも連絡を入れています。同社は日本企業なので、おそらく細かい意識の行き違いはないと期待しています。
別の業務で、日本のベンチャー企業では、若い社員ばかりのせいか「礼儀・マナーがなってないなあ」と思うことは少なからずあります。
wondershareは、カの国の企業なのでと思ってしまいがちですが、日本でも欧米でもダメな会社は珍しくない事かと思います。
一般ユーザー向けソフトウエアというのは、世界中での競合ビジネスで上位数社しか生き残れない世界です。中国は、GoogleなどGAFA排除して自国の文化を築いている稀有な立場ですが、アドビ一強に果たして立ち向かっていけるのでしょうか?
ちなみに、GAFAMやアドビ製など、ワールドで圧倒的シェアを持つ企業のソフトウエアは、ユーザーが世界中に莫大な数存在します。そのため、いちいちサポートと日本の一ユーザーがやり取りしなくても、不具合などは世界の誰かが指摘して解消されます。
私はサラリーマン時代に、自社で導入するITサービスの選定に立ち会ったことがありますが、「ユーザーの多さは正義だ」というこの姿勢をアピールしていたことを記憶しています。
アドビに比べてユーザー数の少ない特殊な国製のソフトウエアを安いからという理由もあって選んだことを一部後悔していますが、選んでしまったからにはユーザーとして改善してほしいとも思っています。
なお、本ブログの本来のテーマは「オーディオやオーディオマニア」です。少し前にその分野でも「ソフトウエア品質」を扱ったので、ご紹介しておきます。
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