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ハイレゾの意味を正しく理解するために(知ったかぶり解説への怒り)

 いまや、日常的にマニアにとどまらず一般的に使われるようになった「ハイレゾ」という言葉。当サイトでも良く使います。ところが、もともと複雑な生い立ちもあり、筆者自身も一部誤解していました。そこで、改めて「正しくは何か」についてまとめたいと思います。

こんなふざけたアフィリエイト記事に憤り

 先日、興味深いテーマのブログ記事をみつけて読み始めたのですが、あまりの間違いの多さに途中で読むのを止めたものがありました。

 一応、根拠のない誹謗中傷でないことを示すために、前半の不適切と感じた部分を指摘しておきます。

ハイレゾ音源の定義
日本オーディオ協会が定める定義として、録音フォーマットが

「FLAC 又は WAVファイル 96 kHz/24bit以上」

であればハイレゾ音源です。

Wohltech

 ウソです!後にまとめますが、これは「ハイレゾロゴの定義」です。

”bit” で表記される数値が高いほど「よりきめ細かい音」(原音に近づく)になります。
”kHz” で表記される数値が高いほど「より高い音」(CDでカットされている帯域)まで聴こえます。

Wohltech

 こちらはウソというより、説明者の理解不足と感じました。オーディオマニアとしては、詳しくない人への説明記事で、こういういい加減なのは止めて欲しいですね(怒)!

 bit数は、音の強弱表現の幅なので「よりきめ細かい」といえなくはないですが、「より細かい」というのは、普通は ”kHz” つまりサンプリングレート(周波数帯域)の説明で使うものだと思います。この数値が大きい程、より高い音が収録可能なのは間違っていませんが、情報量の多さが第一であって、高い音については、2番目のメリットと説明するのが普通だと感じます。

お金ありきのNET記事に辟易

 ここはオーディオに限った話ではないので、オーディオに関する情報を求めて当サイトを読んでいらっしゃる読者は飛ばしてください。

 なぜこのような記事が、しかもGoogleの検索上位で出てくるのかについて少し説明します。「アフィリエイター」という個人や企業でブログやネット記事にアフィリエイト広告(クリックされたり物が売れると報酬が発生するなどの広告)を入れて、その報酬を狙ってサイトを運営する人たちです。

 ただし、その多くはまじめに自分たちが詳しい領域の記事を発信したり、丁寧に調べて記事にしています。ところが一部の(比率は高いと思いますが)アフィリエイターは、効率化するために詳しくない領域について不充分な調べで記事にしています。

 それ以上に悪質なのは、フェイクニュース系で、注目を集めるためにわざとウソや物議をかもす内容を発信するものです。これらについては、いわずもがななので今回は言及しません。

 お金ありきの記事は、効率を優先するため「ニースの高いテーマ」「検索上位になる難易度」についてあらかじめ調べてからテーマを選定します。当然、詳しくないテーマが選ばれることは多いので、ネット上などで調べるのですが、あまり時間をかけると逆に効率が下がるので、生煮えの調査で記事にするという結果に繋がりやすくなります。

似て非なるサイト(ブログ)運営者

 当サイトもそうですが、オーディオなど趣味のジャンルのサイト運営者の多くは、それ自体を職業としているか趣味として楽しんでいる方々だと思います。趣味として楽しんでいて、それをさらに充実させるためにマニアや一般の人と情報共有したり交流することを目的としていると思います。

 当然、テーマ選定は趣味活動の中から生じてくるもので「このテーマやキーワードが検索ニーズが高いかどうか」については二の次か、気にしないと思います。

 運営の根本が、アフィリエイターとは違うと考えています。

 当サイト含め、そういう非アフィリエイターのサイトでも広告やアフィリエイトリンクが入っていることは多いです。しかし、それはお金が先ではなく、サイト運営コスト(サーバーやソフトウエア類など)や趣味の一助になればよい程度のもので、「テーマやキーワードを事前にリサーチ」しない限り、まともな収益にはなりません。

 当サイトも、リニューアル時に個人コンサルに依頼したことがありますが、「あなたのサイトは、書きたいテーマで書きたい内容を書いているだけなので、それではダメです」と指摘されました。言いたいことはわかりますが、方向性が違うのでそのコンサルに追加依頼はしませんでした。

当サイトの広告やアフィリエイトリンクの目的

 当サイトでも、ネット広告とアフィリエイトリンクは掲載しています。しかしそれは、収入を第一義とするものではなく運営の経済的負担を軽減するのが第一義です。

 また、それだけではなく、それらがユーザーの利便性に寄与する場合もあることを考慮して、「関連性の高い広告が表示される」とか「紹介した製品の購入ページを見て参考にしてもらう」という要素を重視しています。

 また製品画像の著作権対策である場合も多くあります。紹介する製品画像は、自分が購入して撮影したもの等でない場合は、メーカーや撮影者に許可を得る必要が生じます。当サイトが最初にアフィリエイトリンクを採用した時の狙いは、この負担を軽減するためでした。

ハイレゾに関する正しい解説

 あくまでも、当サイトが日本オーディオ協会のサイトなどで調べて理解した内容ですが、以下にまとめます。まあ、結構ややこしくて、誤解が生じるのも無理はない側面もありますね。もともとは定義が定まる前に、一般用語として各メーカーが乱用して混乱したのが発端だと記憶しています。

 では、海外はどうなっているのでしょう?詳しい方いらっしゃったらコメントお願いします。

ハイレゾの定義(JEITA公告)
・44.1kHz/16bit : CDスペック
・48kHz /16bit : CDスペック
・44.1kHz/24bit : ハイレゾ(量子化ビット数がCDスペックより高い)
・48kHz /24bit : ハイレゾ(量子化ビット数がCDスペックより高い)
※つまりサンプリングレートかBit数のどちらかが48/16を上回るもの

ハイレゾオーディオロゴの定義(日本オーディオ協会)
・音源フォーマットが96/24以上
・マイク、アンプ、スピーカーの性能が40kHz以上
・DACの性能が96/24以上
・メーカーサイドの聴感評価で「ハイレゾ」に相応しい商品と最終判断されている

ハイレゾワイヤレスオーディオロゴの許諾条件
  ※リンクは上に同じ
・無線接続は、ハイレゾオーディオ機器またはハイレゾオーディオワイヤレス機器間を接続し、ディジタルオーディオ信号を伝送するものであること。
・無線接続においては、別途定めたコーデックを用いたオーディオ信号を伝送することができること。
・無線接続は、“デジタル信号に関わること“で規定されているオーディオ信号を伝送するには、十分な帯域を持たないものであること。

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