2A3pp
ある程度自作にも慣れてきた頃、一生使えるアンプを作ろうと、一念発起して製作したアンプ。
LUXKITのシャーシ(これ良くできています、デザイン云々よりも信号の流れが合理的)を中古で安く入手し、MJ(月刊誌「無線と実験」)に紹介されていた松並先生の回路を基にしました。良い部品を吟味し、配線材は銀線を使用。反面、高価となる出力トランスは、ノグチトランスのリーズナブルな製品を使用(さらにイベントで安く入手)し、アマチュアならではのアンバランス(文字通り不釣り合いな)な構成で作りました。
2A3ロフチンホワイト
宍戸さんの著書に出てくる、回路をシンプル化したロフチンホワイト(直結型)アンプ。直結というのは、最初の増幅段とメインの出力管の増幅段の間に、通常はコンデンサかトランスを使用するところを、それらを省いて直結したもの。緻密な電圧計算が必要となります。趣味仲間のsuzukiさんのお気に入りの回路で、「目から鱗」という表現は、suzukiさんも使っていますが、まさに同感です。
6BQ5pp
ヤフオクで入手した、古い、汚いジャンクに再塗装し、使える部品(シャーシとトランスの外は電源スイッチとパイロットランプくらい)のみ残して、すべて解体後、新しい回路で制作しました。回路設計できるスキルは無いので、当時ネット上で検索したところ、アメリカの方のサイトで事例と回路図が掲載されており、それを踏襲しました。有名なアンプの回路をアレンジしたものです。
サンオーディオSV-EL34SE改(キット改造)
真空管アンプ入門として、まず、キットから入りました。秋葉原のサンオーディオのキットですが、サンオーディオの入るビルの1Fにあったヒノオーディオさんに相談して、部品をヒノオーディオ仕様にしたものを購入しました。予算的に、最安の6V6シングルでしたが、今一つ音に個性を感じなかったので、追加パーツを購入してEL34シングルに改造(メーカー指定の改造)しました。KT88も挿し変え出来て、かなり気に入りました。
図に乗って、もう一台購入し、バイアンプで鳴らしたりもしました。
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12BH7A SRPP NON-NFB ラインプリ
いわゆるプリアンプがないので、当初は、パワーアンプ内蔵のボリュームでその機能を代用していましたが、アナログ盤用の回路を省けば(アナログ盤は理由があってその後も手を出していません)ラインアンプで済むので、気楽なつもりで製作しました。※2020.3追記、その後も現役です。1月に電解コンデンサーの液漏れがあったので交換して使っています。
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8012A宍戸式送信管アンプ
これも、一生ものとして、最後の自作のつもりで製作しました。送信間アンプは特殊で、使用部品の構成や入手に苦労するのですが、入手しやすい部品と、たまたまヤフオクで入手できた部品で、何とかアレンジしました。
300Bロフチンホワイト
上の、2A3ロフチンホワイトを300Bに改造しました。自作仲間のsuzukiさんにお願いして、回路設計と人柱をしてもらいました。
50BM8パラシングル(国民機2号プロトタイプ)
人の回路ばかりではなく、オリジナルの回路のアンプを作ろうとの趣旨で設計しました。とはいえ、回路を定数計算で起こしたわけではなく、いくつかの回路のパッチワーク&アレンジです。結果オーライで良いものに。
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300B91型モノアンプ(シングル)
オフ会で知り合ったオーディオ仲間が、モノラルファンで、市販品に真空管モノラル出力アンプが見当たらない、という話を聞いて、その方に評価してもらう前提で製作。歴史的評価の高いWE(ウエスタンエレクトリック)の回路を、簡易化しました。その後、5.1chAVサラウンドのサブシステムのセンタースピーカー用として長く活躍しています。
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サムテック 6P1シングル キット無改造
自作仲間の、suzukiさんが立ち上げたキットメーカーの試供品(人柱)として製作しました。その後の、中華格安アンプブームを彷彿とさせる超ハイコストパフォーマンスで、当時は驚きのアンプ(とにかく安い)でした。
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番外編(1)香港のWKさんの作品、S2001シングル、回路図付き
香港のWK Tseさんという方から、このホームページを見たということで、英文のメールをいただいたことをきっかけに、香港の電脳街や真空管アンプショップを案内していただきました。そのWKさんの組んだアンプのご紹介記事です。
番外編(2)ご近所のビルダーOZEKIさんの作品
OZEKIさんは、アンプやスピーカーを数多く自作しておられます。百十番よりも自作歴の長い先輩なので、いろいろ教えて頂きました。