第6期(第51番~)のオリジナル曲
第51番「冬の轍」
季節に合わせてや、イベントに合わせて作品を作ることはよくある。冬に合わせたり、クリスマスに合わせたり。テーマがあると曲も作りやすい。
今回は冬の歌を作ろうかなと思い立って作り出したのだが、全くメロディが浮かばず、苦肉の策で以前作っていた季節感と全く関係ない曲フレーズから引っ張り出してきてそれを元に作ってみた。今回の歌詞は冬のゲレンデの恋をテーマにした感じ。しかし、個人的には冬のレジャーやスポーツに興味がなく、一度も冬のゲレンデに行ったことがない。
全てTVなどのからの情報で想像した世界。シュプールという言葉はスキーにしか使わないらしいから、今やスノボメインのゲレンデでは合わないとか。
そんなことを悩みながら作った歌詞に「人生は一筆書き」というワードが入ってきている。これは秋元康先生がTVのインタヴューで使っていたワードで、気に入ったので引用させていただいた。ちょっと唐突な使い方かとも思ったが、どうしても使いたかったのでお許しを。
第52番「南の島にて」
今年は数年ぶりに制限なしの海外旅行で、空港が混んでいるとニュースを見て、南の島リゾート感覚の歌を昔作ったことを思い出した。
初めての海外旅行がグアムで、その時に作った曲。実際の旅行は、男三人のドタバタ旅行だったが、3月末にもかかわらず夏の日差しにすっかり興奮したのを覚えている。
旅先でメロデイが浮かぶことはよくあるが、大概忘れてしまう。これは帰り道で浮かんだので帰宅するまで憶えていた。アレンジは色々候補があったが、思い切りシンプルに、生ギターとパーカッションだけにした。短い作品だが、まとまりは良いと思う。
第53番「勝手にヤッテ!」
歌詞が先か曲が先か。作品作りの工程は人それぞれだが、今回は歌詞を先に作った。
メッセージ性の強いロックのような曲は、歌詞を先に作った方が気持ちが入ると言われている。そこまでの意図はないが、TVで軽い十代の女の子の発言を聴いていて、おもしろい歌詞のフレーズができたので先に歌詞を完成させた。
曲は、なぜか先にサビが浮かんできたのでそのまま生かすようにして作成。かえってそれがユニークな曲の展開にはなったのかもと思っている。
加えて、いつもMVの歌詞テロップは百十番氏にお願いしているが、今回は自分でテロップ入れもやってみた。自前のフリーアプリにはテロップを入れる機能がない。そこでタイトル挿入の機能を使って入れてみたが、時間ばかりかかり、もう二度とやりたくないと思った(笑)。なお、オープニングとエンディングのTOKYOの風景写真は百十番氏による撮影を加工させていただいた(感謝)。
第54番「今宵の酒は」
中学校の同窓会のお誘い連絡があった。そんな年齢になったんだなと思いながら、故郷や旧友への懐かしい気持ちを曲にしてみた。
とにかく、明るく楽しい作品をと思っていたので、三波春夫先生の「チャンチキおけさ」(古い!!)、を念頭において作ってみた(誰も知らないって!)。さらっと聴くと、単純な日本人好みの音頭のようなリズムに、シンプルなメロディと思えるが、途中で転調したり、意外と凝ったリズムとコードを使用している。軽快さも出たし狙い通りに作品ができて満足している。
今までの作品の中で、一番主人公の年齢が高いのかもしれません。(笑)
*動画に出てくるお城は四国愛媛の松山城です。実際にはこの方向に月は出ないので、合成してあります
第55番「風の街」
サビのフレーズだけ歌詞と一緒に浮かんだのは大学生の頃。曲の展開が思いつかなかったのでそのまま放置していた。
何故か何十年経っても、いまだに口ずさめるというのは余程メロディが気に入っているのだろう。これは完成させないと心残りになると取り組んだ。サビの歌詞は、これ以外思いつかなかったのでそのまま。それらしい歌詞を続けてメロディを設定。ギターで作曲したメロディーラインになった。
そのままではフォークソングだったので、リズムを変更。レゲエ調のリズムに寄せてみた。スチームドラムの音があれば良かったが、音源ストックに無かったので似たような音でごまかした。
メロディは軽くて明るい感じだが、歌詞は女性の失恋ソングになっている。動画もモノクロ画像を中心にまとめてみた。
第56番「不機嫌なアンドロイド」
久々に実験的な作品を作ろうと思い、出来たメロディにドンピシャなコードはあえて付けずにSUS2 dim add9 とか意味もよくわからないまま使いながら作成してみた。
思ったよりもまとまりは出たが、端々に首をひねるようなコードも配置されている。実は、前々の発表作品「今宵の酒は」よりも曲は先に出来上がっていたが、こねくり回していたために作品感染が大きく遅れてしまった。
最初はマリンバの低音がポクポクとリズムを取るだけの牧歌的なアレンジを考えていたのだが、試行錯誤で違う形になっていた。
歌詞は、最近はまっているYouTubeの「アンドロイドのお姉さん」からインスピレーションをいただいて作成。詩の内容にはそんなに深い意味は無いので、3番の歌詞が思いつかなくて断念。そのため作品の長さも2分ギリギリの自分の発表作品では最短になった。
第57番「キミトボクトアオゾラ」
そろそろ夏の曲を作っておこうと思い立ったのは良いが、うまくスケジュールが取れずズルズルと完成が遅れた。夏らしいリズムを探していたら、なんか懐かしいリズムに出会い、なんだろうと思っていたら大昔のツイストのリズム。温故知新ではないが、ちょっと面白いかと採用。
曲は出だしのメロディとサビのメロディはできていたので、上手く繋げるかが勝負だった。結局CからGへの転調で無理矢理繋ぐという苦肉の策(笑)歌詞も、フレーズが古いと百十番氏からのご指摘もあり、再度練り直した(感謝!)。
第58番「夜を喰む」
この夏、流行り病にかかり薬を飲んで熱にうなされていた時、ずっと頭の中で流れていた頭の4小節のメロディをそのまま採用して曲にした。薬飲んで曲作ればドラッグソングか!などと嘯きながら、ボーッとした頭でiPadを開いてたという次第。
単調なメロディを、特徴的なピアノの伴奏でフォローして、リズミカルでアンニュイな曲の形にした。歌詞はあとから、寝込んでいた時の妄想を元にして付けていったが、いつもよりはちょいとクールな感じになった。
正直言って、今回は自分で作った感じがしない作品で、同じようなものはもう作れないと思う。
まあ、また熱出して寝込めば出来たりして(笑)
第59番「夕暮れマインド」
曲のコンセプトは運動部を舞台にしたストーリー性の高い歌詞の曲。
自分は文化系で縁の無かった人生の別ルートだったが、今頃になってちょっと羨ましい気分になって曲にしてみた。男女が一緒にやるような部活ってあるのか分からないが、テニス部なら混合ダブルスとかあるし良いかなと思ってテニス部に設定。
ところがメロディも半分以上出来て,あとはアレンジというところで行き詰まってしまった。自分の技術力のないせいなのだが、頭にあるアレンジのカタチに、いくらやっても近づかない。
そうなると音符に歌詞がうまく乗らない。じゃあメロディに手直しを入れてみる。結局は全部バラバラ。一旦は、ボツにしようかと諦めかけた。それでも、なんとか発表できるレベルまでにした苦心作。
第60番「冬の雨音」
これまで発表した作品はそれぞれに独立していて、リメイク作品を除けば関連性はないのが当たり前だった。今回の作品は、33番目の作品「言い訳が雨に濡れている」の続編というポジションで作った。その点では異色の作品と言える。
前作では雨の中の別れを結構ピュアな感じで作ったが、続編の本作では、アイツの涙は偽りだと見抜いている。失恋に心を痛めているのではなく、そんな相手に踊らされていた自分に嫌気がさしてる傷心の歌とも取れる内容にした。
メロディはゆったりしたバラード調でノスタルジック。オープニングとエンディングに雨音のSEを入れてある。これには理由があり、今回使ったアレンジ楽器音にサステインの強いものがあり、音符の長さ以上に残響が残ってしまったので、それをごまかす目的で雨音のSEを足した。
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