第7期(第61番~)のオリジナル曲
第61番「萌え袖ぶるうでい」
メロディラインができてから、最初にベース音を決めていった。ベースとドラムだけでもいいかなと思うくらいのアレンジにして、歌を吹き込み、最終的にキーボードを加えた。曲の長さが物足りなかったので、最後に間奏部分を加えて完成させた。
歌詞は最初の頃に作っていたような、アイドルのアルバムに入っているような甘い歌詞。かなり肩の力を抜いた曲だが、そういう曲ほで印象に残っていたりするから面白い。
タイトルは最初は歌詞の中にある「あなた色のレクイエム」だったが、なんかピンとこなくて、TVのアニメを見ていて思い付いた意味のないタイトルにした。
第62番「つまみ食い」
メロディの原案は半年以上前に作って、そのままにしていたもの。なかなかサビに繋がらないまま放置していた。そこに、浮かんだ歌詞を当て込んでつなげていくことに成功した。歌詞は元々は漫画「チ 地球の動き方」を読んでのインスピレーション。全く違う方向には進んでしまったが、「神様がどうのこうの」のくだりに僅かに残っている。
あまりゴチャゴチャしないアレンジにしたくて、伴奏音の協奏というよりも同じメロを楽器を変えて弾いているアレンジにした。
タイトルは途中で変更になっていて、最初は「混ぜるなキケン」というタイトルだった。歌詞の内容に合わせて「つまみ食い」になった。
第63番「希望の詩」
ずっと体調を崩して、厄祓いが必要と年明けにパワースポットでも有名な神社に初詣をした。
その時の境内の独特な空気感と和服で宮詣に来ていた家族を見て、インスピレーションを受けて曲にしてみようと思いついた。
神社なので和風な曲を考えていたが、結局クセのないシンプルなメロディにまとまった。歌詞も先に「苦しい時の神頼み」とか「他力本願」とか浮かんできて、神様への願い事なんてみんなエゴの塊だなと自戒と開き直りで書いた。
オーソドックスで捻りの無い作品とはなったが、若い夫婦をテーマにした作品は今までなかったのでこれはこれで良しということで。
なお、動画に使っている画像の多くは初詣をした神社で撮影したもの。
第64番「吊り橋効果」
春に行った伊豆旅行で立ち寄った吊り橋をテーマに曲を作ろうと思い、いろいろ考えて捻り出したのが「吊り橋効果」という単語だった。
曲と歌詞は全く別進行で進み、出来た曲にそのまま当て込んでみた。
普段はここから文字数合わせてをしたりニュアンスを変更したりしていくのだが、今回はほとんど加工なしで音符に当て込んだ。歌詞が曲のフレーズにのっていない部分もあるので、聞き取りにくいのはそのためもある。
曲はシンセの面白い音源を見つけたので、初めからこの音で演奏すると決めてから作った。楽器数もリズム楽器を入れても5個と少数。
第65番「恋愛ビギナー」
曲になる前のワンフレーズくらいのメロディを思いついた時にiPhoneに録音しておく。まるでプロのメロディメーカーのような習慣を試してみて解ったのは、iPhone使えない環境の時ほど良いメロディが浮かぶという笑えない話。
この曲の出だしのメロディも入浴中に浮かんだので、風呂から出るまでずっと口すさんでいて急いで録音した。
今回は特にテーマも無く、曲が先行して出来上がり、最後のサビの部分を作る時に「これは恋なのかなそれとも愛なのか」というフレーズを仮に当て込んで作ったら、耳に残ってしまい、そこから曲全体の歌詞をこのフレーズに寄せて書いた。
第66番「ナツコイ」
梅雨入りから予想以上に高温多湿の日々が続き、これは予定より早めに夏の歌を作らなければと作業に入った。
少し前に房総に出かけたのでそれを夏曲にしようと思ったが、今回はドライブをテーマにした曲に変更をした。作品としてはいつものテンポいつもの曲調、安定というかワンパターンというか(笑)。
リズムどりに少し工夫をしたので夏の雰囲気はそこそこ出せたかなとは思う。
第67番「からっぽ」
今回の作品は、オリジナルがある。オリジナルは中高生時代のギター仲間のSUMIの作品。曲は一番しかなかったが、歌詞を足してアレンジを加えて3分弱の作品にした。
かなりの時間が経って、今でも口ずさめるのは何か自分にとって意味がある曲なんだなと思い、ちゃんとした形で残そうと製作。あの頃SUMIが好きで、一生懸命コピーしていた「かぐや姫」や「風」を意識した懐かしいフォークのアレンジにしてみた。
SUMI本人とはもう音信不通になって暫く経ってしまっている。彼がどこかで耳にしてもらえればと密かに思っている。
第68番「眠れぬ夜には」
今年の猛暑にやられて、すっかりバテバテ。それで近くのホテルに泊まって快適な一晩でリフレッシュと企んだ。
すでにメロディは完成していて、ホテルでリゾート感覚の歌詞をつけようと思い乗り込んだが、なぜか枕とベッドの感触が体に合わず、ほとんど眠れない夜を過ごすことになった。
それで急きょ歌詞を「不眠症」をテーマにして作った。そうなると、曲調もそれっぽい方がいいと、BPMと楽器音を変えて再アレンジしてみた。途中まで作っていた曲や歌詞に手を入れることはよくあるが、ここまで変更したのは初めて。うまくまとまってくれて安心。
第69番「絶滅危惧種の恋」
TVを見てて、「携帯のない時代に、どうやって恋をしたんですか」と若い子から質問があり、笑いを取っていた。なるほどと思った。
恋は永遠のテーマだが、いつの時代にもその時代らしい恋愛のパタンがある。ならばいかにも昭和といった作品を作ってみようとチャレンジしてみた。
自分の好きな昭和の名バラード3曲をオマージュ。フォーク調の曲にまとめてみた。慣れ親しんだ世界観なので割とすんなりと曲も歌詞も完成。
今回一番気に入っているのは、ボカロの声。ちょとハスキーで魅力ある歌声になった。ボカロの声はどうしても自分の納得する声とは程遠いところで妥協することが多い。今回はこの曲に一番ふさわしい声質になったと思う。
第70番「遠い記憶2024」
学園祭の季節だなあ。学生バンドが力任せに歌っているような曲を作ろうと思い着手。
この手の曲は自分にとっては苦手の部類。参考になるような曲はないかといろいろ当たりながら作成した。一番参考になったのはアニメのテーマ曲。ハイテンポでポップなメロディ、アレンジはロック調とアニメのテーマソング、特にエンディングテーマは侮れない!今回はBPM192といういつもの1.5倍くらい速いテンポでの曲になった。ちなみにこれは「前前前世」と同じ。
歌詞もアニメのストーリーぽく、好きな男友達から告られた主人公が自分の夢を選んで海外で頑張っているというシチュエーション。普通は彼女を残して海外に行く男性の主人公という展開が普通だが、男女逆なのがイマドキといったところか。
今回、アレンジをしていて、自分が欲しい音がGarageBandの中に見つからなく、いよいよ無料アプリの限界かなあと思えるシーンに何度も出くわした。
特に前から言われていた、ギター音の少なさには困ったが、なんとかありものでごまかしてみた。
曲頭にスローなピアノ前奏を入れたのは、なんかそんな過去の名曲があった気がしたので真似てみただけの意味のないお遊び。