(本記事は、「自作真空管アンプのホームページby百十番」から移転しました)
第1位 DAコンバーター(ネットワークプレーヤー)の更新
DAコンバーター(DAC)のトレンド
真空管アンプを生かすも殺すも、音の入口のDAコンバーターはとても重要だと考えています。まあ、これは常に向上を心掛けていることであり、今更言うまでもない事かと思います。
最近では、ESSのチップを使ったものが人気で、何台か使ってきましたが、今ひとつ好みに合わないような気がしていました。先端ということでは、ESS(現状だとES9038PRO)に対抗して新しい機種を開発・投入しているのは、我らが日本製の旭化成AKMです。AKMもしばらくシステムに入れていなかったので、とても気になっていました。Facebookのグループで、DAP(デジタルオーディオプレーヤーすなわちウォークマンやipodなどのモバイルプレーヤー)に詳しいマニアと情報交換していて、格安の、かつ最新のDACチップ(厳密には一つ前)を搭載した機種が話題になっているという話を聞きました。で、試したのが超格安(1万円台前半)の中国製ZUSHAN DSD (AK4497EQを1個搭載)です。それのオペアンプを高級なもの(百十番は新日本無線のmuses01、3500円)に自力で交換するという方法です。
これは、結構好みの音でした。この方向性で旭化成チップのより高度なものを真打に、という方向性が見えてきました。
MQAにも対応したい
一方で、新しいハイレゾのファイル形式であるMQAにも関心が高まりました。数年前の音展で、たまたま日本上陸発表のデモでそのすごさを体験済です。所有していたifiのDACが、ファームウェア更新で、MQAに対応(と言ってもフル対応ではなく、別途デコーダーソフト必要)しました。デコーダーソフトを導入して(この経緯は別記事にします)、実際にシステムに導入することができました。
そこで、MQA対応で、旭化成の最新(この時点で最新AK4499)はチップ採用というのが第一候補となりました。ですが、さすがに新しいもの同士を組み合わせたものは発売モデルが少なく、発売モデルも詳細に調べると使い勝手に難があったり、余計なもの(CDプレーヤー機能とか)が付いていたり、予算オーバーだったりします。
条件を満たすDACはメリディアンだった
全てを満たすのは、現時点ではリスクが高いと判断して、とりあえずMQAかAK4499かどちらかに対応という中で、選定したのが「meridian(メリディアン)218」です。
メリディアンは、MQAの開発元で、デジタルフィルターが他社とは違い自社開発の独特のものです。このデジタルフィルターは、MQAの技術と思想が同一で、ポストエコー、プリエコーの悪さを少なくする考え方で作られているそうです。MQAについては、誤解が多く、ハイレゾのデータを圧縮するという機能ばかりに気を取られ、否定的なマニア(一部の評論家とメーカーの開発者も)が少なくありません。
しかし、このデジタルフィルターの機能(DAコンバーターのみならずレコード会社のADコンバーターの両方に対策)こそ音質的には重要で、圧縮云々は使い勝手の話です。全く本末転倒していると思うのですが、SNSでこの話をすると、否定的マニアや否定的メーカーの方から叩かれます。
ちなみに、メリディアンは搭載するDACチップを公表していません。AKMという噂もありますが、ESSの可能性も否定しきれないところがあります。音を聴いて断言するような方も見かけませんし、私も断言はできません。一流芸能人のガクトでもないですし。。
それ以外のメーカーや、そもそもチップを搭載せずディスクリートというという可能性は低いと思います。ディスクリートならアピールポイントなので発表するのが自然ですがそうでないので。
まとめ
というわけで、自分さえよければよいのが趣味のオーディオなので、この機種は手ごろな価格帯(20万円以内)でしたので、購入しました。とにかく性能は高く、システムが追い付かない感じでしたので、他のシステム上の欠点も浮き彫りとなり、全体のレベルアップの基礎となりました。
この辺りの情報公開するために、youtubeで、エア録音などを公開しています。
<2020年オーディオ的に効果の有った音質向上策 -5選->
・まずは第一位のDAC(この記事)
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