過去の作品集:50BM8パラシングル(国民機2号プロトタイプ)/自作真空管アンプby百十番

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製作記

(2020.3追記)2003年の12月に完成させています。
音質的評価は良い感じなのですが、電源ノイズの混入があり、またトランスレス回路は危険性もあるので、電源トランスを投入するか悩みながら今日に至ります。う~~ん、どうしよう?

部品をシャーシの上に並べて配置の検討です

方眼紙を貼り付けていよいよ穴あけ開始

じゃーん!穴あけ完成です、大変でした

一見完成のようですが、配線はこれからなのです

配線を開始しました、まずは電源部から

配線ほぼ終了

いよいよ灯入れです

ボンネットをかぶせたところ、われながら美しい

コンセプトやインプレッションは

製作コンセプト、調整記、使用感、試聴感はこちら

傑作です!!!

回路図はココ

発表会でも好評

(2020.4追記)傑作などと、この完成時点では書いてありますが、大変懐かしく思います。完成後、ソフィアザールさんの発表会でも好評で、非常に安価に製作できることから、図に乗って、国民機などという記事も書いたりしました。

検電ドライバーでチェック

当初から、電源トランスレス回路の感電を心配する声がありましたが、オーディオ用に3P電源ケーブル類で極性を管理しているので、自宅で使う限り、危険はありませんでした。(発表会やオフ会では検電ドライバーでのチェックをして)

幸か不幸か、この記事を見て追試されたという話は聞きません。皆感電を心配されるのでしょうか。

謎の電源ノイズ

それよりも、しばらくして謎の電源ノイズに悩まされるようになったのが痛いです。電源トランスを入れていないので、電源ノイズがもろにB電源とA電源(ヒーター)に来るようです。入力ボリュームを省いたり、配線を見直したり、電源ノイズフィルターを入れたり散々試しましたが、この問題は解決できていません。

ファイルウェブコミュニティで、そのことを報告したら、どうも信用できなかったらしく「電源ノイズだと何故分かるのですか?」という突っ込みをいただいたことがあります。

コンセントに挿して、ノイズでLEDを光らせることによってノイズを吸収する「ノイズハーベスター」というのがあります。これを2つも入れています。これが、ノイズに合わせてピカピカ光るので間違いないと、ご返答しました。「ブー、ブ、ブ、ブー」というようなモールス信号のようなリズムでブー音がします。

システムから外しては、何か月(あるいは数年)経て、試しに入れてみては諦めるという繰り返しです。

メンテナンスが必要となった

今、この記事を書いていて、改めてシステムに入れてみました。今度は音が出ません。久々に裏蓋を開けて点検を始めました。思えば、16年以上、完成してから経過しているわけです。先日同様に12BH7srppラインアンプをメンテナンスしましたが、一目瞭然の電解コンデンサーの液漏れでしたので簡単でした。今回は目視ではよくわからないので、苦戦しそうです。

16年後の不調の原因は抵抗

経年劣化の初のメンテナンス(2020.4実施)となった、完成16年後の2020メンテナンスが終了しました。アンプの製作を始めた頃は、ベルケさんの掲示板で先輩マニアにアドバイスいただきながら進めることが多かったのですが、今度はフェイスブックです。

おおむね、きちんとB電圧を各所で計ってみましょうというアドバイスでした。基本で原点であることを再認識です。メンテナンス含めしばらくこうした作業をしていなかったので、すっかり勘が鈍っています。とはいえ、真っ先にそれはやって、出力管のB電圧が異常に低いため原因究明のためにフェイスブックの真空管アンプ同好のグループに投稿した訳です。

好きな人が集まっているグループなので、直ぐに多くの方が反応します。で、ある方が、出力管のプレートに対して測るポイントを複数指示します。「何それ?」とちょっとむっとなったりしたのですが、結果的にこのアドバイスが正解でした。

アンプ内のアースは繋がっているので、本来電位差があるわけはありません。ところが、メンテナンスで実際に測定すると、ここに大きな電位差が生じている場合があるそうです。つまり、アース不良。今回の場合、電源部のアースと増幅部のアースが15Ωの抵抗で繋がっているのですが、この抵抗がダメになっていました。

応急処置として、この抵抗を取り除き、導通させ音は出るようになりました。

音は出るようになったものの、メインシステム側の問題と思われる(最近導入したトランス式アッテネーターか仮想アースのどちらかと思います)相性問題が生じて、プレーヤーとスピーカーを単純に繋ぐと音が出るものの、メインシステムでは正常動作しません。電源トランスレスとマッチしない何かが生じていると思われます。

今回のメンテナンスはここまで

今回のメンテナンスは、ひとまずここまでとしました。まだ勘が戻らず、こうした作業が楽しく思えないので、様子を(自分自身のコンディション、モチベーション)見ることにしました。本格的なメンテができるようになったら、また追記したいと思います。

サブシステムで絶好調になりました

メインシステムは、特にトランス式アッテネーターを使っているのと、電源ノイズがもともと多いことから、どうしてもノイズを拾いやすくなります。

そこで、サブシステムに投入してみました。

こちらは、DENONのAVアンプをプリアンプとして使用していて、スピーカーが定評のあるBBCモニターのLS3/5aですので、システム自体が質的にも安定しています。

というわけで、サブシステムに組み込んだところ、懸案の電源ノイズもなく、絶好調となりました。ここまでやってようやく、このアンプ自体に問題があるわけではなく、メインシステム側に問題があったということが分かりました。

ついでに、この顛末を動画にまとめましたので、ぜひご覧ください!

真空管50BM8パラシングルアンプの紹介動画

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