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≪特集ページ≫マエストロTackyのボーカロイドオリジナル曲 Self liner note <第5期第41番以降>

第5期(第41番~)のオリジナル曲

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第41番「私は素数」

  素数という単語が気に入って、どうしてもタイトルにしたくて作り出した。
 当初は、男性目線の歌詞を考えていたが、曲が明るめになったので男性を振る側の女性目線の歌詞に変更した。

 曲はメロディラインがAメロ、Bメロ、Cメロ別々に完成していて、繋ぎ合わせながら調整して作った。それからアレンジを加えていったわけだが、コードがなかなか決まらず、制作上で一番苦労したのはコード設定。いまだに正しいコード設定になっているのか不安が残っている。
 リズムは自動設定にしたら、どういうわけか妙なリズムを刻むパーカッションになって、まあいいかと考えてそのまま使った。

 歌詞を乗せていく段階で、本来の曲の音符ではなく全てを八分音符に分解して言葉を乗せてしまうことにした。それによって、字余りソングみたいな雰囲気になった。ある意味、当初の作りたい曲イメージから次第に外れていって全く違う感じの曲になったユニークな作品と言える。

Tackyのオリジナル曲「私は素数」サムネール
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第42番「好きだ!~陽気なRYDEEN~」

 TVで歌番組を見ていて、単純な言葉の繰り返しで歌う曲って良いなと思い、早速制作にかかった。まずはリフレインする言葉を決めようとして、すぐに「I LOVE YOU」が思い浮かんだのだが、Pマッカートニー先生の作品に「I LOVE YOU」を繰り返す作品があったことを思い出し、日本語で「好きだ」に変更した。

 言葉のリフレインになるサビの部分から作り始めて、次にリズムを付ける段階で作ったドラム音が、なんか馬が駆けるようなリズムになった。昔どこかで聴いたなあ。ああYMO先生の名曲だ!このまま似せて作っちゃえ!という感じで完成させた。

 もちろんメロディが先にできていたので、YMO先生の曲とはまるで違うが、香りだけでも感じられればと思う。そんな意味で敬意を込めてメインタイトルにサブタイトルをつけさせていただいた。
曲の長さは、今までの作品の中で最短。リフレインの言葉遊びから始まった曲なのでこの長さで十分だと思う。

Tackyのオリジナル曲「好きだ!〜陽気なRYDEEN〜」サムネール
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第43番「花束かナイフか」

 どこかの小説にあった「花束かナイフか」というフレーズから歌詞を書いた。小説の中ではDead or Aliveみたいな意味に使われていたが、今回は無罪か有罪かという意味で使ってみた。

 歌詞を書くときはメロディを無視して書く場合が多い。分量多目に書いて後からメロディに当て込んで行く。メロディラインは以前作ったラフみたいなものがあったので、今回のイメージに寄せながら曲らしくまとめていく作業で形にした。

 作品頭の16小節のみ別アレンジになっているが、当初は全体このアレンジのバラードにする案もあった。流石にダレるだろうということで16小節のみのこした。実際、作品の制作過程で時間がかかるのはアレンジ。ゴールが無いため大概沼にはまっている。(笑)たいていの場合、こんなもんかなと自分で及第点を出して終了。その後リメイク版を出したりするのは、心残りがあってということになる。

Tackyのオリジナル曲「花束かナイフか」サムネール
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第44番「夕陽とオヤジの唄」

 MY BROTHER が子育ても一息つき、夫婦で山登りを楽しんでいると聞き、その際に撮った画像を送ってもらった。絶景の画像も多くあったけど、目的地までの工程での画像が結構楽しくて、なんか曲にしてみたいなぁと思った。

 曲はフォークソングと当初から決めて、頭の中でカントリーロードを鳴らしながら曲作り。楽しい曲作りになった。前半はギター後半はピアノで作曲。難しいコード進行はやめて、アレンジもあまり凝らずに素朴な感じを残すようにした。

 映画の脚本や小説などには、主人公はこの人と頭で設定して書くことがある。「当て書き」と言われるやり方だが、今回の作品は、ある意味 MY BROTHER夫婦を当て書きしたものと言えるだろう。動画には、MY BROTHER の山歩きの画像を全編使わせてもらった。使った画像はほんの一部になってしまい残念。

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第45番「再生のシーズン」

  春の季節感のある曲を作ろうと思って、いくつかの曲のフレーズを作った。イントロ、Aフレーズ、Bフレーズ、サビ、間奏。まるで小さな切れ端を縫い合わせるパッチワークのような作業になった。

 まずはそれぞれキーが違う。キーを揃えても良かったが、敢えてそのままでつないでいく工夫をしていった。転調の繰り返しのような曲で、違和感がない作品になるまでに時間がかかり、桜の季節を過ぎてしまった。

 こうした作業をしていると、時間を忘れて没頭してしまう。ジョンレノン先生がストロベリーフィールズの編集作業をしていた時はこんな感じだったのかなあとか想像して楽しくなる。
曲はオーソドックスなミドルテンポの春らしい曲調で、アレンジもふわふわした音源を中心に使ってみた。

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第46番「ツヨガリの夜」

 作品の原曲はかなり昔に作っていたもの。歌詞も使える部分は昔の作品のまま使ってみた。全体的に昭和の雰囲気といったところか。もともと頭の中ではボサノバのリズムを想定していたのだが、ボサノバのリズム自体がよくわからないというお粗末な結果で諦めた。

 アレンジはオーソドックスな楽器展開で進めたのだが、途中でベース音がやたらと目立つ音バランスになってきた。それならばということで、ベース音を全面に出したアレンジに変更。

 YouTubeなどで曲を楽しむ場合、小さいスピーカーやイヤホンで聴く事が多い。その様な条件下では、低音は再生されにくい。ベースやバスドラムなどは不利な環境でも聞けるようにベース音を1オクターブ上げてある。

 蛇足だが、歌詞で「コーヒーにブランディを入れ飲む」というのがあるが、実際そんな飲み方があるのか知らずに書いた。後で調べて確かにあるとわかって安心した。

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第47番「約束だよ」

 この作品のきっかけは、歌詞の中の「教科書丸めた望遠鏡で」というフレーズから始まっている。このフレーズが気に入って、なんとか歌詞に組み込みたくて作品作りが始まった。

  コンセプトは友情だったが、そのままでは面白くないので女子高生の目線で作ることにした。 「卒業しても友達だよ」というベタな内容。しかも女子高生目線ということで歌詞はかなり苦労の末に出来上がった。反対に曲は歌詞の言葉のリズムに曲を乗せた感じで割と簡単に出来上がった。

 むしろ悩んだのがリズム。当初はもっと電子音の強いリズム音だったが、何度も推敲の末、割とシンプルなリズム音になった。まあ、いつもそうだがシンプルが一番耳に馴染むというわけだ。 どこかのアニメソング、またはアイドルソングの雰囲気を持った曲。

Tackyオリジナルボカロ曲「約束だよ」
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第48番「ah-面倒臭いな」

 自分の音楽の師である吉田拓郎先生が一線から退かれると聞き、この気持ちをどう表現しようと思っていた。

 もちろん吉田拓郎先生に捧げる曲みたいなモノも考えたが、それは余りにおこがましい。それなら、自分は吉田拓郎先生の曲にこのくらい感化されてきたんだという意味で、タクロー風な曲を作ろうと思い立った。

 笑ってしまうが、曲は30分で完成。これに拓郎先生がつけそうな詩を考えて完成するのに3日とかからず。問題は、ここからでタクロー節と言われる独特な歌い方をボカロ君で表現するのに随分と時間がかかってしまった。当時は字余り、字足らず、音符に乗らないなどと非難されていた歌い方が、今では市民権を得ているばかりか、独自に進化していってる。

 これをボカロ君に歌わせるには自分の技術不足で途中で何度も挫折しかかり、ようやく妥協点を見つけた結果の作品になる。シリーズ作品として出すか、スペシャルとして出すか迷ったが、一応48番目の作品とすることにした。

 動画は、1970年代をテーマにした画像を使用している。

Tackyオリジナル曲48番サムネール
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第49番「ガラスの心」

 以前から失恋に関して、男性の方が女性よりも打たれ弱いと思っていた。いつまでも別れた彼女を思う歌のなんと多いことか。そこでフラれた男のイジイジしたネガティブな気持ちを、あえて明るく軽いメロディーに乗せてみようと思い製作に入った。

 まず最初に浮かんだのは詩でも曲でもなく「ガラスの心」のタイトルだった。それからコミカルな軽いリズムを設定。それに合うようにメロディを制作していき、最後に詩を付けていった。

 この過程で作品を作ると、どうしても詩がはめ込みになるので伝えたいことが完全に伝えられないことがある。今回もこの作品のために作ったフレーズは採用した歌詞の何倍もあった。まあ、不採用になったフレーズも別の作品で敗者復活することもあるので無駄ではないのだが。(笑)

Tackyオリジナル曲「ガラスの心」
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第50番「JUNK-壊れたパーツ」

 世の中には散文詩というものがあって、それなりに芸術的な地位を占めている。自分には、この散文詩の芸術性が理解できない。

 あんなもの、しゃれたフレーズを沢山袋に入れて、エイ、ヤーで床にばらまいて、そのまま並べても出来上がるじゃないかと思っている。今回の作品は、歌詞にはほとんど意味がない。いわば散文詩だ。
当初の自分の「解り易い詩」というポリシーと外れてしまうが、メロディを鑑みてあえてそうした。

 作品の裏テーマはマスコミ、特にTVに対する想いを込めたのだがその話は長くなるのでここでは控えようと思う。

 リズムはかなり作り込んでいて、制作時間の半分はリズム制作に費やしていた。他の楽器がベースぐらいしかちゃんと聴こえないのは手を抜いたわけではなく、できた曲をbrush upした際に、どんどん不要な楽器音を削っていったらこうなった。

Tackyオリジナル曲「JUNK-壊れたパーツ」
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