広州市の高級オーディオ店「振輝音響」
広州で3件目にお邪魔したのは、「振輝音響」さんです。
オーディオ関連の店が1階から4階まで並んだ高盈電子城で、ここは非常に入りやすい感じの店です。それまでがとても濃いジャンルのところが続いたので、普通のオーディオマニアやマニアじゃない方でも入れるような店は無いかな、と探してたどり着きました。
一見して、B&Wとかワディアとか日本でも見慣れた製品が並んでいます。といってもヨーロッパブランドが目立ちます(いやほとんどか)。
欧米ハイエンド機器の中古専門に
さっそく若きご主人の關健康さん(苗字はちょっとどういう字かよめなかったです、すいません)にお話を聞きました。
「当店は主にヨーロッパ、アメリカ製のハイエンド機器の中古を専門に扱っています。
真空管アンプの在庫もありますが、これはフランス製です。
海外のビジネスパートナーとネットで連絡を取って、商品を仕入れています。
情報源も本や雑誌のほか、インターネットを使うことが多いです」。
向こう側が健康さん、手前は通訳の周くん
中国のネット事情
ここで、広州に着いて以来気になっていたことを思い出しました。
現地ではインターネットにもいろいろと制限があって(ということは日本でも有名なので知っていましたが)、海外のページのURLやリンクを叩いても、繋がるページと繋がらないページがあります。
特に、日本のページだとyahoo japanはつながるけれども、同じところがやっているジオシティ(はい、当HPがあるところです←その後、現在のアドレスに引っ越しました)は繋がりません。
オーディオの趣味のページなんて規制したってしょうがないだろうと思ってしまいますが、ようはベタな一般市民の情報がありそうなページは面倒なので見せない、といったところでしょう。
中国って、お隣同士で国交が正常化してからもずいぶんたっている割に、お互い知っていることと知らないことがちぐはぐな感じがするのは、このようなところに原因がありそうです。
今回も、オーディオ関係者に「日本でオーディオのHPやっている百十番です、見てくださいね」という名刺がわりのチラシを用意してお渡ししたのですが、肝心のページが見られなくてバカみたいでした。
でも向こうの方は慣れっこのようです。
家業として店を継続
話を戻しますと、健康さんがこの道に入ったのは家業だったからだそうで、つまりお父様がはじめた店を継がれたということでした。
どうりでお若いと思いました。
ここでも一通り、持参したCDなどを聴かせていただきましたが、当然、ヨーロッパの見慣れたブランドですから、それなりの音はします。
いくつか値段を聞いてみましたが、B&Wのトールボーイ型が日本円で約60万円、イタリア製のブックシェルフが11万円とのこと。
この辺りは国際価格で妥当な水準のようです。
中国に赴任したというような日本の方でも安心して買い物できそうな店です。
マークレビンソンに注力
店としては、現在マークレビンソンに力をいれているそうです。
試そうと思って質問したのではないですが、我が愛機のスペンドールLS3/5a(有名なBBCモニターですから、これを知らない人は居ないという前提にて聞きました)は手に入るか?と尋ねたところ「インピーダンスは8Ωか16Ωか?」とショップらしいプロの突込みがあり「イギリス製の古いオリジナルは入手難なので、探しても見つからないだろう」と、結構的確で正直な返答が返って来ました。
この辺りの誠意のある対応は、同じ広州でも私が財布を買った繁華街の商売上手なお姉さんとはかなり様子が違います。
ちなみに、ここでも日本人は初めて来たといわれました。
そして、こちらで「今の中国製でお勧めのブランドは何か?」と尋ねて紹介されたのが同じフロアのこちらの店です。
住所:広州市海珠区南華中路388高盈電子城AS19
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