前編の理論編で、なぜ音質が向上するか?とか、オーディオグレードの機器はまだまだ高価なため、一般品(PC周辺機器)で効果を確かめる方針などをご紹介しました。
好結果が報告された光LAN接続のセット商品とは
Facebookの太郎さんの報告では、光メティアコンバーターは、「10Gtec」の製品セットということです。セットで¥15,200ということで、これなら気軽に試せます。以前から、多くのオーディオマニアの実験で度々報告されている、この分野では大手のメーカーのようです。
amazonでも、オーディオマニアの高評価が書かれています。ペア(2つのSFPメディアコンバーターと2つのSFPモジュール)のセットです。
紹介した商品の購入リンク(Amazon)「10Gtec 2つのSFPメディアコンバーターと2つのSFPモジュール)のセット」
ケーブルは、とりあえず上記の商品説明で併せ買いで紹介されている該当品はこちらになります(3m)。
商品の購入リンク(Amazon)「10Gtek LC-LC OS2 SMF シングルモード 1芯 光ファイバーケーブル 宅内光配線コード 光ケーブル 3m」
長さは他にもいろいろあるようです。
似たようなものが数多くあり、知識がないとどれを買ってよいかよくわからないです。これもこれまで躊躇していた理由の一つ。今回は、太郎さんに型番を確認したうえでご紹介しています。ちなみに、太郎さんは長さ30mを使われたとか。
「箱が増える問題」をどう解決するか?
上記は、先達が結果を出した堅い組合せとなります。しかしながら、これでは現状に対してメディアコンバーターが2台と、それぞれのACアダプターが追加され「箱が増える問題」を解決できません。
そこで検討した結果、メディアコンバータとスイッチングハブを一体化することを思いつきました(思いついたのは、実は随分前なのですが)。
一体化した製品を以前も探したのですが、手頃なものが見つかりませんでした。しかし、今回再度調べたところ、良さそうなものが見つかりました。
これなら、箱を増やさない、または最小限の増加で済みそうです。
オーディオ用光LAN接続の構成と必要な製品の選定
我が家の構成(家庭内LAN)で考える
最初は、ルーター側の上流とオーディオシステムなどが繋がる下流のスイッチングハブの両方に、上記のメディアコンバータ兼スイッチングハブ(一体型)を入れようと構想しました。ですが、確認してみると上流はポートの数が余ったためスイッチングハブは撤去しています。そのため、箱は少し増えますが「上流=メディアコンバータ単体」「下流=ディアコンバータ兼スイッチングハブ(一体型)」という構成で考えました。
この構成で、必要な製品をじっくり選定していきます。
光LAN接続での製品選定の留意点
ここからは、ネットワーク機器には素人の筆者の現状の理解です。これが正しいのか、知見のある方はぜひチェックをお願いします。
※間違いがあればコメント欄などでご指摘いただけると助かります。
メディアコンバーターには、SFPモジュールが必要なものと不要なものがある
上記の製品のように、いきなり光ファイバーケーブルを差し込んで使えるものと、SFPモジュールという接続装置を先に装着してから光バイバーケーブルを差し込むタイプの2種類があるようです。
SFPモジュールというのは、例えばこちら。ちなみに、これによっても音質がかなり変わるという報告が、Amazonの口コミレビューに書き込まれていたりします。
SFPモジュールは付属のものから、パナソニック、ELECOM の業務用のものに変更し、デュアルモードで使っていますが、SFPモジュールによる音質差は大きいので、余裕が有れば交換をお勧めします。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07795LFWF/ref=as_sl_pc_as_ss_li_til?tag=iios9402-22&linkCode=w00&linkId=7452fab3ab3e10790cafe64f2ef93490&creativeASIN=B07795LFWF&th=1
ちなみに、パナソニックのSFPモジュールというのはたとえばこちらです。急にまたお高くなります。
光LANケーブルにも種類がある
かなり種類があるようなのですが、エルミタージュの鐘さんのページによる解説では、「初心者が覚えるのは2つだけでいい(SCコネクタとLCコネクタ)」「家庭で使えるものだとまずSCコネクタになると思います」
さらにややこしいことに、光ファイバーケーブルには1芯と2芯があるようです。AIM電子さんのページの説明では
- SFPトランシーバでは2心の光ファイバーケーブルが必要
- BiDi SFPトランシーバでは1心の光ファイバーケーブルでOK
となっています。10Gtecの製品群でもSCファイバー(Daul SC)とBidiSCファイバー(Bidi SC)で型番が違うようなので注意が必要です。
今回上記でご紹介した、10GtecのG0105-SC20(1pc)は、2芯のSCファイバー(Daul SC)を直接装着するタイプのようです。Amazonの商品詳細欄にも「デュアルSCファイバー シングルモード」と書かれています。
シングルモードとマルチモード
またもや、ややこしい話が続きます。Amazonの商品詳細欄の「デュアルSCファイバー シングルモード」という部分で「シングルモード」というのは何でしょう?
再びエルミタージュの鐘さんのページによる解説で確認してみます。
シングルモードは1種類でSMで略されます。長距離伝送に向いているもので、安価な機器へ搭載されることは少ないですが、販売されているケーブルは混在しているので、間違えて購入しないように覚えておく必要があります。安価な光メディアコンバータは、ほとんどマルチモードのケーブルが使われGIで略されます。
https://hermitage-netaudio.com/ethernet-to-fiber-media-converter/2/
他にも、マルチモードはコア径の違いで50/125と62.5/125の2種類があり、光メディアコンバータによってはどちらにも対応していることがある、というような解説がされており、ぜひ上記サイトは参考にしておいた方が良いと思いました。
結論として、今回は入門導入であるため製品が対応しているシングルモードを使います。ただし、熱心なマニアの報告ではこれを比較試聴したというようなものもあり、こうしたスペックの違いは認識しておいた方が良いようです。
今後の方針・予定
今回は、現在進行形の記事となり、進展があったら加筆していこうと考えています。
以上の内容で、間違いや課題がないのか慎重に検討し、購入を進めていく予定です。
課題には、先人マニアの報告にもより傾注して、音質面での要注意事項なども含めて検討していこうと考えています。本記事をご覧になった方でアドバイスありましたら、コメント欄やお問い合わせページよりぜひご意見をお寄せください。
(2024.9月追記)少し情報が古くなってしまった部分もありますので、比較的新しい情報がまとめられたサイトを備忘録を兼ねてご紹介しておきます。
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