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自作系DACについて

じんそんさん設計製作「たまバッファDAC」<TDA1543真空管バッファDAC>


おきらくDACと勝負中(上が「たまバッファ」) 

(2020.3追記)DAC(DAコンバーター)とは、デジタル音声信号(具体的にはS/PDIF規格などのデジタル信号)を、アナログ音声に変換する機器です。この記事を書いたころ(2005年)は、単体のDACは高級機しか販売されていませんでした。かなり古い高級機を中古で入手(それでも高価でした)し使ったりしましたが、思ったほどの効果が出ませんでした。 何とかリーズナブルな機器を入手できないかあれこれ探っているところに、DAC自作の世界があると解り、偶然にもその道の大家の「じんそんさん」設計製作の「たまバッファDAC」完成品を入手できました。当時、世界的に古いフィリップスのチップを使ったDACが、製作の容易さに対して音質が良く流行しつつありました。 TDA1543は、フィリップスの古いチップですが、普及価格帯のCDプレーヤーなどの用途に大量に作られたものです。本来のポテンシャルには限界がありますが、回路や電源の工夫が進み、マニアのオーディオシステムに入れても充分な音質が得られることで、自作ブームとなりました。

サウンドデザインおきらくDAC

基本的には、じんそんDACと同じDACのIC(フィリップスのTDA1543)を使用したものですが、こちらはバッファに真空管を使わずシンプルな回路ながら、ホビー用ミニCNC(PC制御で個人でフィギアなどが作れてしまうすごい機械と理解してます)を使って超低価格に自作DACを売り出しているというすごいところです。

早速、連絡を取って特別に試聴させていただきました。たまバッファと聞き比べです。

(2020.3追記)なぜ、このような行動をしたかというと、「安く入手できる」「聴いてみたかった」ということに加えて、こうした安く入手できるDACが自作できない人にも容易に入手できるように、だれかビジネス化してくれないかな、という願望があったからです。この作者にメールで連絡を取り、無理ない程度に起業をそそのかし、多少なら出資しても良いかなと思ったりしていました。ですが、どうやら有難迷惑だったらしく、ご自身で起業されました。ともあれ、当初の目的は達成できたので試作品のレビューを送ったりして協力させていただきました。

以下、当サイトの掲示板に記載したインプレッションです。

まず第一印象ですが、「こりゃすげーや!」であります。

同じ系統の(同じDACIC使用の)球ばっふぁDACを先に聴いていなかったら、腰抜かしていたでしょう。高域は、現用機の球バッファよりいいです。深くて思い重低音と全体に分厚いサウンドは、フィリップスの伝説の名石(DACのIC)のキャラクターか現用機と共通していますが、パラにした分安定してバランスが良く、現用機の唯一の弱点と感じている高域の抜けではこちらの勝ちです。

百十番は、真空管ファンなので球バッファの独特の色気が好きですが色付けを嫌うマニアやシステムとの相性によっては本機に軍配が上がることも多いでしょう。百十番の主に聴くポップス、ジャズ系は文句無く、ピアノとギターは欠点を感じません。ボーカルもソースによっては、生声と聞き違えてドキッとします(フィリップスサウンド?)。

クラシック、特にオケやバイオリンなどヒキ物は、ozekiさんにでも聴いて貰わないと百十番にはよく判りません。声楽はソフィアザールさんかな、ついでにオールドジャズはhoppyさん、とにかく皆に聞かせたくなっちゃいます。

物量投入作戦を考えれば、ハイエンドDACの真似して更なる対策も有り得ましょうが、これ以上何の対策をしようとしてもおそらく値段が倍以上になると想像され、とにかくこの価格でこんなすごいものを販売し始めた「サウンドデザインおきらく」さんに脱帽です。

中もこっそり拝見させていただいたんですが、製作精度にさらにびっくり。百十番のアンプの配線とは大違いの美しさを感じます。百十番なりに、この音質の秘密を推理してみましたが、DACICパラにした安定性、IV変換にオペアンプだとかフィルターとか余計なもの入れない鮮度、更に切削基盤というのが利いているのではないでしょうか。

当HPの掲示板に時々遊びに来てくれるスーパーマニアが指摘していましたが、プリント基板はどうしてもプリントの音がして空中配線に劣る(真空管アンプの例ですが)そうです。プリント基板の銅箔に信号が通るより、切削基盤によるリード線を通る方が、見るからに音が良さそうです。

最近流行りの自作系DACには、まだまだすごいのいろいろあるそうですが(噂)、部品代だけでももっとコストかかる訳で、そういう意味でも充分すごいっす。

自作しちゃいました

じんそんさんにそそのかされて(?)基盤を貰って百十番もたまバッファ自作にチャレンジです。

結果、見事に失敗!・・・・・・じんそんさんに頼んで修理してもらいました。

今では快調に鳴っています。

結果、じんそんさんのオリジナル機(音だけでなくデザイン・工作精度・使用感は珠玉の逸品だと確信しています)は近所のお友達マニアにねだられて払い下げ決定です。

パーツを買い集めて基盤実装です。バラックで音だし。失敗!この後修理してもらって
電源回路は真空管アンプの回路知識で、新先生ご推奨のSBD半波アノード接地。電源トランスとケースはハードオフで入手したジャンクを利用。さて何でしょう?
ムフフ。我ながらグッドアイデア!

自作DAC完成です

そうです。もう判ったでしょ。ついでに高精度クロック積んで、ヒューズも高価なオーディオ用にしました。

結局、元のミニコンポで使ったのは、ケースと電源トランスのみです。他の部品は取り外して、アルミのメッシュ板をシャーシとして取り付けました。他にも電源インレットや入出力端子を取り付けましたが、プラスチックなので、加工がとても楽です。

見た目も悪くなく(というかユーモラスで、近所のオーディオ友達のOzekiさんからは絶賛されました)、この方法は自作におすすめだと考えています!

電源ケーブルは我が家でもっとも高品位な自作ケーブルを流用。(表面パネルは無理やりくっつけたパイロットランプ以外はすべてダミーとなっています。娘に笑われました、あはは。)

真空管は6922

真空管は6DJ8系の6922ですが、いろいろ試しました(音が変わって楽しい)先日再訪した香港にて仕入れた正体不明のヌキ玉1本50香港ドルなりが結構よくて常用に。(そのとき買ったMT管4本中3本は使用不能、とほほ)

その後、電源系を少し直して解像度の向上となりました。中域の実体感など秀逸ですが、高域の抜けがいまいちという欠点があり、基盤からジャックへの配線材を変えてみようかとか考えています。

何がいいかなあ?

この後、いろいろあって月日も流れて、2010年に預かり手募集応募第4号さんに貸し出しました。

そのレポートはこちらです。

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