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本物のおススメ真空管アンプ(パワーアンプ)を初・中級の予算で選んでみた ーー 2022年版

選定基準について

プリメインアンプとしても使えるボリューム付きの製品で

上級機であれば、プリアンプで音量コントロールが前提となりますが、入門者にも「まずはDACやCDプレーヤーなどと繋げばOK」と敷居を下げておススメの製品を選定してみました。

完成品を前提としますが、キットも一部ご紹介します

同様に、入門者にも参考にしていただきたいため、完成品を主な選考対象とします。ただし、製品の中にはキットが設定されている場合もありますので、その場合は併せてキットでの仕様や価格もご紹介します。

特定のメーカーや製品を推す提灯記事ではありません

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あくまでも、趣味でオーディオを研究してきた筆者の情報共有としてサイトを運営していますので、過去の経験や体験を基におススメ製品を選定します。

サイト内の他の記事との重複があります

特に真空管アンプに関しては、当サイトの前身の「自作真空管アンプのホームページ」時代の記事を含め、いろいろな製品をご紹介してきました。本記事はそれらのまとめ記事的な位置付けとして作成していますので、過去に紹介した製品や、当サイトが運営するYouTubeチャンネル「百十番のオーディオ情報発信チャンネル」で取り上げた製品を含みます。

製品の選び方や基礎知識は動画をご参照ください

YouTubeチャンネルでは、基礎的な解説の動画を公開しています。

画像をクリックで動画が再生されます

真空管アンプ入門
YouTube動画「真空管アンプ入門、出力管の解説」
YouTube動画「5万円の予算で真空管オーディオ入門」

国産大手メーカー製品ならこちら

国内メーカー(製造は海外を含む)で、大手といえるのは次の3社だと思います。

LUXMAN:老舗の超有名アンプメーカー。上級からハイエンドのアンプメーカーで、最近は半導体アンプが主力ですが、創業期は真空管アンプで、最近でも人気が復活してきたことも有り真空管アンプを出すようになっています。

トライオード:キットから始め、香港など中国人脈を活かした性能とコスパのバランスの取れた製品を次々に発売し、最近ではハイエンド系のブランドも擁するまでに成長しました。

サンバレー:トヨタ系の生協の企業内事業からスタートし、キットを中心に製品ラインナップ。近年における国内の真空管オーディオの立役者的な存在。

LUXMAN SQ-N150

いろいろなメーカーの互換球が入手しやすいポピュラーな小型管(MT管)のプッシュプルアンプ(片チャンネル2本)で、10W(6Ω)の出力があるため、スピーカーを選ばず、プリメインなのでプリアンプも内包されています。

国内大手なので、オーディオショップでも扱っていることが多く、サポートの安心度も高い製品です。ハイエンド系も手掛けるメーカーであるため、家電のように8-10年経ったら修理しない、ということもなく可能な限り修理対応してくれる可能性も期待できます。

価格的にも、20万円台前半というのは、自作で部品を集めてもこの位のコストがかかるというレベルで、一流メーカー製品がこのコストというのは、良心的と思われます。

TRIODE – RUBY

豊富な製品があるトライオードの入門機。上記ラックスマンと同じ有名小型管(6BQ5)を出力管としていますが、こちらはシングル(片チャンネル1本)で3W+3W(8Ω)と小出力です。
能率高めのスピーカーと組み合わせる必要がありますが、真空管アンプはトランジスタアンプの3倍くらいの駆動力があるという説もあるくらいなので、高能率スピーカーなら大きな部屋でも大丈夫だと思います。

サンバレー SV-S1616D [多極管仕様]

メーカー直販サイトのみの取り扱いとなりますが、実績のあるメーカーなので安心して購入できると思います。

完成品(キットの組み立て代行)の価格が、145,310円(税込、JJ KT88付属)で、キットなら 118,910円(税込、JJ KT88付属)となっています。もう少し安い出力管も選べますが、入門の場合JJのKT88であれば、長く使えるという事で推奨します。
※当チャンネルの好みで、出力管はKT88を選びました。

いろいろな出力管が無改造で使えるという特徴があり、さらにパーツの入れ替えで、何と人気直熱管の300Bにも改造可能というユニークな製品です。

国内その他のメーカーの推奨真空管アンプ

その他にも、国内に老舗含めていろいろな真空管アンプメーカーが存在します。

品質の高い上級機を長く海外にも販売しているようなクオリティの高いメーカーもありますが、当サイトで以前から紹介してきた良品を2点ご紹介します。(こちらの記事で紹介した製品です)

ソフトン Model 8-300B

税込83,600円という人気直熱出力管300Bのシングルアンプとしては、今では考えにくいコスパの良さです。

300Bを2本買っても、少し有名な真空管ならそれだけでこの位の価格ではないかと思えます。おそらく真空管もパーツも値上げ前の仕入なので、この価格ではないかと思います。

古典的な手法から、いくつか工夫をされており、出力も10W + 10W(6Ω)と通常よりも高かったりします。YouTube動画のコメントで、複数の方から推奨されたといういきさつもあります。

おそらくメーカーのオーナー(善本さん)お一人での運営会社ではないかと思われる規模ですので、引退されたら入手できなくなるなという心配をしていたりします。

オーナーは、以前はネットの掲示板などで我々アマチュアにもいろいろ指導して下さる方でした。筆者自身、こちらのパーツはいくつも買って愛用しています。

三栄電波 Allargando2A3ロフチン型無帰還直結アンプ

真空管アンプで「目から鱗」を体験したければ、迷わずこちらを推薦します!

筆者自作のアンプも、YouTube動画の空気録音ではすこぶる評判が良いです。元の回路は、宍戸公一さん(故人)という技術誌に作例を多く発表されていた方で、著書の回路で最初に組み上げた時にまさに「目から鱗」でした。他のアンプではその後もそのようなことはないです・

完成品が180,000円(税込)で、キットは138,000円(税込)、出力は出力管の2A3シングルとしてはやや大きめの、約3.5W×2となっています。

こちらも小出力アンプなので、低能率スピーカー以外での使用が前提となります。 

海外(中国製)の本格的真空管パワーアンプ

中国製の工業製品は、驚くほど低価格、ハイコスパな製品が数多くあります。真空管アンプも例にもれず、低価格で期待できそうな製品が中国のECサイトで数多く見つけられ、購入者の口コミ評価の高いものも多いようです。

ハイコスパ真空管パワーアンプの要因

真空管アンプを自作してみると、キーパーツ(真空管、出力トランス、コンデンサ)さえしっかりしていれば、それなりの回路(概ね伝統的回路のアレンジ型)なら性能・音質は高レベルなものが出来上がることが理解できてきます。

中国製のハイコスパの要因は

・シャーシや端子類など、音質に影響が少ないパーツが物凄く安く出来る
・デザイン性の高いシャーシなども安価に製造できる
・物まね文化なので、開発費をあまりかけていない(定評ある古典回路や同業者の回路を流用など)
・粗悪品や、不良品も多い(検品コストを抑えているため)が、口コミ評価がまずますのものも増えてきた(ただし、やらせの口コミ評価もあるので要注意)
・それなりに高音質化を考慮したトランス類などが同国内で流通しているようで、この要素も低コスト化されている
・セールストークを兼ねて、コンデンサなどは「日本製高音質製品使用」と標榜しているものも珍しくない

中国製真空管パワーアンプで過去に紹介してきた製品は

こちらの記事では、いくつかの中国製真空管パワーアンプをご紹介しました。当たりはずれという点で、リスクは残りますが、Amazonで日本のユーザー向けに販売されており、口コミ評価でも悪くない製品となります。

オーディオマニアもよく活用している、上記の中国からの直輸入サイトでは、以下のような製品も目に留まりました。
Oldchen el34-真空管アンプ,クラス10W,ハイパワー(ブラック、シルバー、電源電圧、Bluetooth、キットなど選択肢アリ)※価格はBluetoothなし、電源110V、完成品で執筆時現在のもの)

¥23,887+送料¥10,297 =合計¥34,184

購入者の評価も、概ね良いようです。

現地で試聴したり工場見学したメーカーもあります

残念ながら、日本のAmazonや上記の中国ECサイトでは扱っていませんが、同社のサイトには入手方法も記載されています。

こちらは、一時日本にも製品(スピーカー)が正規輸入されていましたし、訪問時にはドイツでの販売の話も聞かせていただきました。

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