実は、オーディオ仲間とのエピソードは退職3年目と思い込んでいて、当ブログも当初は3年目のページに記載していた。後に写真の日付などで間違いに気付きブログも訂正した。
この辺りが、退職後5年間の記憶が曖昧になった一因だと思う。身近な人が3年目4年目と亡くなり、それにかかわる移動(愛知や北海道、群馬へ)や、精神的ストレスが大きかったという事かと思っている。

この年、年上のオーディオ仲間が亡くなった
2年目から始めたYouTubeのオーディオ情報チャンネルは、4年目となりますます確立してきた自分のスタイルで様々なテーマに取り組んだ(今も継続中)。SNSなどでオーディオ仲間に声をかけて情報を提供してもらうことなども増えつつあった。ところが思わぬことでそれが元で、この年の前半から大きな出来事に遭遇することとなった。
オーディオ仲間から「余命1か月」というショッキングな連絡を受けた
4月のある日、前の年の秋にYouTubeのオーディオ系ネタを提供してもらったオーディオ仲間からチャットが入った。「急ぎ、電話で話したい」という内容だった。この後の展開は、すでにいくつかの記事にまとめている。
この後、直ぐにオーディオ仲間が住む札幌に行き、本人は面会謝絶だったものの、ご友人と会って話を聞いたり、仲間が製作したオーディオグッズを受け取ったりしたのが、5月。そして6月の頭に本人が亡くなった。
生前依頼されていたことを進め、8月に群馬に出張してようやく一定の目途を立てた。ブログやYouTubeそしてSNSでは、危篤段階の一報は発信していたが、最後のまとめは手を付ける気分にならず、一周忌を待って翌年に対応(上に紹介したブログの日付が2024年)した。
当人の植木氏から、生前心血を注いだオーディオケーブル製作事業を何らかの形で残して欲しいという依頼だった。残念ながら引き継いでくれる方や事業者は見つからなかったが、レシピを当ブログ通じて一般公開した。ノウハウが公開されることで、オーディオマニアやオーディオ界進歩の一助になることを願いたい。
以下は、関連のYouTube動画。画像をクリックしてぜひご覧いただきたい。


前の年に新しい趣味として写真(特にカメラやレンズへの興味、活動)が加わる
前年の2022年の秋から、新しい趣味として写真を始めた。実は、2023年を振り返ろうとグーグルフォトで記録写真を眺めてみたが、数が少ない。4-6月の植木さんの出来事以外、何をやっていたのだろうという気になってしまう。
世間的に、コロナ渦がかなり落ち着き、中止や延期していた行事やイベントなどが復活し始めていた頃だ。個人的にも、ゴルフやマージャンで、長年続けていて休止中の仲間との行事を復活させたり清算(参加者高齢化や自分のモチベーション低下などで)したりということも何かと多かった様に思う。
マージャンの会は、私だけが40過ぎにパソコンで覚えた下手糞だったので、周りについて行けなくなった。それでも20年くらい参加させてもらったのだが、オリジナルメンバーが一人やめてしまって、向上心のない私への風当たりがきつくなって耐えられなくなった。ゴルフは長年中級以上なのでわかるが「下手で向上心のない」人は、あまりお呼びがかからなくなる。それと同じ現象だと理解している。
ギャンブルも嫌いだし、口撃というような文化にも馴染めなかった。

写真は何かと新鮮だった
とにかく、撮影も新鮮で、何もかも珍しくてレンズなども買いまくったし、YouTube動画で撮影ノウハウを学ぼうと観まくっていた時期だった。
実は、学生の頃に一度チャレンジしていた。しかし、当時はフイルム時代で、撮影機材に加えてフイルム購入や現像などにもそれなりの費用が掛かるため、裕福でない学生だった私は、経済的な理由で挫折していたという経緯がある。
YouTubeでいろいろと学べる時代で、写真系の動画を沢山観るようになった
自分も「オーディオ入門」などというテーマでYouTube動画を発信しているのだけれど、色々なジャンルである程度の入門知識が無料で動画で学べる便利な時代になった。
60歳過ぎて始めた趣味の写真撮影も、基礎やノウハウを初心者レベルではいろいろ学ぶ必要があるのだが、YouTubeはそれを手軽に叶えてくれた。以前の職場の仲間が、久々にゴルフで会ったら、同様に写真撮影を始めたという。しかし彼の場合は、カルチャースクールの空き待だという。どうやらYouTubeなどではなく直接プロの指導者に教えを受けたいようだ。そして、同様な人も少なくないようだ。私は逆にマンツーマンやスクールは苦手なので、動画で学ぶのがちょうどよかったと思う。オーディオも、技術誌・オーディオ誌やネット、およびネットやイベント、ミニオフ会での上級者からのアドバイスで学んできた。
特にオールドレンズに興味を持ち、これが最後と思いつつも結構な本数を購入
最初は、初心者は単焦点レンズで勉強すべしなどという複数の入門動画の趣旨を信じて、激安のレンズから始まり、同様に単焦点レンズが中心のオールドレンズの世界にハマっていった。
カメラは、息子から借りたSONYのα6300という手ごろなミラーレス一眼で、オールドレンズへの応用もしやすかった。ライカやカールツアイスといった海外有名ブランドも格安で手に入り、普通とは逆にニコンやキヤノンという国産をその次に買ったりした。
真空管と共通する、古いものが現代の技術で華麗に蘇るという美学に魅せられる体質のようだ。
近所のカメラマンに現像も教えてもらった
現代における趣味の写真撮影は、撮影や機材収集と同時に現像がセットになっていると思う。入門を脱した辺りで、中級上級を目指すには、現像のスキルアップが自然と求められる。
現像と言っても、昔のフイルム現像ではない。デジカメ時代の現像は、PC上で現像ソフトを使い、露出や色味、トリミングなどなど細かい調整を行うRAW現像とうものだ。
さすがにYouTube動画でも、少し難しく感じる。そもそもプロ並みの高価な現像ソフトは避けたいと思うと何を選択して良いかもわからなくなる。現在は、比較的安価で買い切りの「ルミナーネオ」というソフトで落ちついている。
近所のライブハウス(昼間はジャズ喫茶)で偶然会った、写真学校卒のカメラマンに何度か相談する機会が得られ、ネット上でも相談するなどで、この現像も自分では板についてきたと思う。
写真の現像は時間がかかる
これは性格が出るらしく、現像にあまり時間をかけない人や、そもそも現像しない人もいる。現像しないというのは、現代の高性能のカメラに現像を任せるタイプで「JPEG撮って出し」などといわれる。
しかし、現像の効果や楽しさがわかってくると、これにかなりの時間を要するようになった。YouTubeとブログだけでも十分忙しくしているのに加えて、撮影と現像をやっていくと、あっという間に月日が過ぎる。
こうして、途中の記憶が薄くなるほど、定年退職4年目が過ぎていった。
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